「時間が足りない」
「やることが多すぎる」
「もっと効率よく進めたい」
起業・副業・チーム運営をしていると、必ずこの壁にぶつかります。
そこで多くの人が考えるのが外注(アウトソーシング)ですが、実はここに落とし穴があります。
多くの人の外注がうまくいかない理由は、とてもシンプルです。
外注を考えるとき、ほとんどの人が最初にこう質問してしまうからです。
「どうすれば、もっとも安くやってくれるだろうか?」
この質問は、あなたに「落胆」「フラストレーション」「機会損失」「頭痛」を連れてきます。
なぜなら、それはビジネスを成功させるものが何かを見誤りやすい問いだからです。
「安い・早い・上手い」を同時に満たす人は、ほぼいない
正直なところ、
- もっとも安い
- 信頼できる
- すばやい
- 知識が豊富
- 細かい意図まで汲める
この全部を、「一番安い選択肢」で手に入れられる可能性はほぼありません。
昔から言われる通り、安かろう悪かろう、になりやすい。
そして本当の問題は、品質そのものよりも、あなたの時間です。
「安い」を選ぶと、目先の支払いは減った気がします。
でも実際には、
- 探す
- 比べる
- 依頼する
- 直す
- 説明する
- やり直す
- 仕切り直す
この見えないコストが積み上がります。
結果として、「安い」選択肢は、あなたが思うよりずっと高くつくことがあります。
アウトソーシングとアウトタスキングは別物
ここで大事なのが、アウトソーシングとアウトタスキングの違いです。
先ほどの質問
「どうすれば、もっとも安くやってくれるだろうか?」
この問いを立てている状態は、アウトソーシングではなく、実はアウトタスキングに近い状態です。
アウトタスキングの意識はこうです。
「どのようにして、その作業をやるか?」
つまり、発生した作業をその都度処理する発想です。
この方法を取ると、作業が発生するたびに、
- 人を探して
- 選んで
- 指示して
- 依頼して
- 結果を見て
というプロセスを繰り返すことになります。
人探しに時間をかけすぎて、あなたの時間が消えていきます。
さらに悪いことに、新しい外注先に依頼するたびに、前よりも質が下がるリスクさえあります。
本当のアウトソーシングは「長期の関係づくり」
では、アウトソーシングとは何か。
結論はこれです。
アウトソーシングとは、あなたが持っていない専門知識を持つ人と、長期的な関係を築くことです。
だから、より良い質問はこうなります。
「どのようにして、長期的に◯◯をやってくれる人たちとの関係を構築するか?」
この問いに変えるだけで、外注の意味が変わります。
- あなたの時間を浪費せず
- 質の高い成果物を
- 安定して手に入れられる
そして関係が長くなるほど、外注先はあなたの求めるイメージやクオリティを理解し、
細かい指示を出さなくても「あなた好み」のものが出てくるようになります。
「安い」を第一条件にしてしまうと、こういう状態は作りにくい。
逆に、最初にコストをかけてプロと組めると、生産性は格段に上がります。
結果的に、それが一番コストがかからず、最善の方法になる。
ここが外注の本質です。
「休憩の取り方」で再開の難易度が変わる
ここまでの話は外注の話ですが、実は同じ構造が自分の仕事にもあります。
仕事がうまく進まない人ほど、こうやって休憩しがちです。
「区切りのいいところまで書いて終わりにして、あとで続きをやろう」
でも、これが一番難しい。
キリのいいところで止めると「終わった感」が出てしまい、
次に再開するときに、また1からエンジンをかけ直すことになります。
逆に、こうすると再開がめちゃくちゃ楽になります。
区切りのいいところから、さらにあと数行だけ書いて休憩する
やりかけの状態で止めていると、
- 次にやることが明確
- すでに“やるモード”に入っている
- 新しく力を振り絞らなくていい
つまり、休憩は作業が中途半端な状態で取るのが、パフォーマンスを上げる秘訣です。
小説家だけの話ではありません。
どんな仕事でも当てはまります。
なぜ日本は頑張っているのに「生産性」で差が出るのか
日本人は勤勉で真面目です。
睡眠時間を削って働き、休みも取らず、家庭も犠牲にして頑張る人も多い。
でも成果が出ず、ストレスが積もる。
これが起きやすい。
ある調査では「日本の労働生産性は米国の約60%程度」と示されたこともあります。
(数字の厳密さは年次で変わるとしても、構造として“差がある”のは体感としても分かる人が多いはずです。)
では、なぜこんな差が出るのでしょうか。
「怠け者に見える人」が強い理由:うまくいく先人に助けを求める
アメリカの生産性が高い背景には、文化や価値観の違いもあります。
ただ、真似できる部分があります。
彼らは、がむしゃらに頑張り続ける代わりに、
- すでにうまくいっている先人に助けを求め
- 間違ったやり方を早く捨て
- 効果の上がる方法を採用し
- 仕事を仕組み化して
- 自分に依存しない形に寄せていく
こういう癖があります。
つまり、「努力量」ではなく、構造と仕組みで勝つ。
だから、怠け者に見えても成果が出せるのです。
そしてここに、今日のテーマがつながります。
アウトソーシングの本質も、休憩の取り方も、生産性の差も、全部同じです。
頑張る前に、仕組みを作る
多くの人は、問題が起きると、
- どこから手をつけるべきか悩み
- いろいろ手を出し
- 物事を複雑にし
- 自分で自分の仕事を増やして
- 「時間が足りない」と言い
- どれも中途半端になる
というループに入りがちです。
ここから抜ける鍵は、たった一つ。
「作業を安く片付ける」ではなく、
「仕組みと関係を作る」へ発想を変えること。
- 外注は、その都度の“作業処理”ではなく、長期の関係づくり
- 休憩は、“終わらせる”より“次を明確にして止める”
- 生産性は、“努力量”より“正しい方法と仕組み化”
この3つを揃えるだけで、仕事は驚くほど軽くなります。
そして、あなたが本当に集中すべきなのは、あなたにしかできない、利益の高い仕事、情熱のある仕事です。