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感情と結果を切り離すだけで人生が楽になる理由

「分かっているのに、できない」
「冷静に考えれば、違う選択肢があったはず」

こう感じたことは、誰にでもあるはずです。

でもこれは、
意志が弱いからでも、努力不足でもありません。

人間の脳は、そもそも考えないように作られているのです。

人は「努力を怠る思考者」である

ノーベル経済学賞を受賞した心理学者
ダニエル・カーネマン は、
人間をこう表現しました。

人は「努力を怠る思考者」である

これは批判ではなく、
人間の思考構造を正確に表した言葉です。

カーネマンは、人の思考を2つに分けました。

・直感的で速い思考
・論理的で遅い思考

私たちは、できる限り前者を使い、
エネルギーを消費する後者を避けようとします。

脳は「考えない」ように最適化されている

脳は体重の約2%しかありません。
それにもかかわらず、
全身エネルギーの約20%を消費します。

つまり、考えること自体が高コスト

そのため脳は、無意識のうちに
「できるだけ考えない選択」を取るように
最適化されています。

これは怠慢ではありません。
生存戦略です。


人は無意識に「楽な方」を選ぶ

ロンドン大学の研究では、
被験者に左右に動く点を見せ、
どちらに動いたかをレバーで答えてもらいました。

このとき、

・一方のレバーは少し重く
・もう一方は軽く

なるよう設定されていました。

結果は明確でした。
判断が難しいほど、
被験者は無意識に軽いレバーを選びました。

人は正しさより先に、
労力の少なさで選んでしまうのです。


正しい提案ほど通らない理由

この性質は、私たちの生活のあらゆる場面に影響します。

・正論なのに受け入れられない
・分かっているのに行動できない
・続けるのがしんどい

ケロッグ経営大学院の研究では、
次のように整理されています。

求められる労力が大きいほど、
それを受け入れる抵抗も大きくなる

つまり、
正しいかどうかより、しんどいかどうか
先に判断されているのです。


「感情の切り離し」で状況を変える

この構造から抜け出す鍵が、
感情と結果を切り離すという考え方です。

感情の切り離しとは、

・冷たくなること
・無関心になること

ではありません。

自分でコントロールできない結果と、
自分が選べる行動を分けて考えること
です。


なんで昇給しない!?|結果に怒らず行動に戻る

昇給を期待していたのに、
給料が上がらなかった。

多くの人はここで、

「評価されていない」
「もう頑張る意味がない」

と感情と結果を結びつけてしまいます。

感情を切り離すと、こう考えます。

・昇給は会社側の事情も大きい
・自分では完全にコントロールできない

そのうえで、

・市場価値を上げる
・副業やスキルを育てる
・別の選択肢を並行して持つ

と、自分が選べる行動に戻ります。

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投資でビクビク..|値動きと判断を切り離す

株価が下がると、

・不安になる
・焦って売りたくなる
・判断そのものを疑い始める

これは、結果(価格)と感情が
強く結びついている状態です。

感情を切り離すと、

・短期の値動きは予測できない
・市場全体はコントロールできない

と受け入れたうえで、

・買った理由
・前提が崩れていないか
・時間軸は合っているか

判断の軸だけを確認します。

合わせてチェック!

ダイエットに何度も失敗する....|体重と自己評価を切り離す

体重が減らないと、

・意志が弱い
・自分はダメだ

と自己評価まで下げてしまいがちです。

感情を切り離すと、

・体重は短期でブレる
・睡眠やホルモンの影響も大きい

と理解し、

・食事の記録
・睡眠時間
・運動頻度

プロセスだけに集中します。

結果を一度脇に置くことで、
続けられる行動が残ります。

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「結果を一度手放す」から結果が出る

どんな分野であろうと、
共通しているのはこれです。

・結果は完全には支配できない
・でも、行動は選べる

感情の切り離しは、
結果を諦めることではありません。

思考を止めないための設計です。

・人は本能的に、考えない選択をする
・正しさより、労力の少なさが優先される
・感情と結果を切り離すと、思考が戻る
・行動に集中できるようになる


これからは「もっと頑張る方法」を探す必要はありません。

考えなくても壊れにくい選択をどう作るかを一緒に考えませんか?

それを知っているだけで、
人生はずっと楽になります。

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